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古澤巌コンサート

道の駅で買い物をしたレシートで応募したら抽選に当たった、古澤巌さんのコンサートに行きました🎵。会場への道中、大学時代、オーケストラの授業の一環として、古澤さんが弾き振りするオーケストラにのった時のことを思い出しました。

四半世紀も前のことで💦記憶が曖昧…そのオーケストラでは確か群馬県のどこかでコンサートをしたのですが、プログラムにチゴイネルワイゼンが入っていたことは明確に覚えています。ルバート必至のチゴイネルワイゼン、ソリストのアインザッツだけでどうやってオーケストラを束ねるのか…なんて凡人の危惧をよそに、古澤さんはチゴイネルワイゼンをルバート無しのin tempoで弾いたのです。それはそれは見事に鮮明に!テンポは揺らさず、その分ヴィブラートや音色を変幻自在に変えて表現されていたのだと思います。古澤マジック✨。

もう一つ、チゴイネルワイゼンのフリシュカ(速い部分)に出てくる、連続の左手でのピッチカートが、私だけでなくその場にいたヴァイオリンパート全員が「!!」と絶句するほど、明瞭、クリア、鮮明…言葉では言い表せないほどのツブ揃いの音だったこと、その時の驚き、はっきりと覚えています。古澤マジック✨。

会場に着いてみると、ステージには譜面台とマイクのみ、ピアノが無い!無伴奏の曲と古澤さんのトークで1時間半楽しめるのか(プログラムは配られませんでした)…❤️古澤さんの卓越したテクニックとウイットに富んだアイディアをもってすれば有るかも❤️、と期待大。

しかし、残念。。。ステージ下の巨大な黒い箱…スピーカーから伴奏のサウンドと共に古澤さんの音が聞こえてきました。。。古澤さんのリリースしたCDの宣伝を兼ねたコンサートだったのですね、いわゆるクラシックの曲ではなく、そのCDに入っている曲が演奏されました。もちろん素晴らしかったです。

興味深かったのは、古澤さんが一般的に弓を持つ毛箱の辺りより7、8センチ中央寄りの完全に竿の部分を持って演奏していたこと。家で真似してみたら💦明らかに弓が軽い。マイクやスピーカーを通すなら、音を張り立てて音量を出す必要は無いので、軽やかさやスーッと入り込んでくる音色を求め編み出した術なのでしょうか。発想が柔軟!!!