未分類

プロムナードコンサート

教え子のRさんが出演する、東京藝大シンフォニーオーケストラ プロムナード・コンサートを聴きに奏楽堂に行ってきました。

オペラの傑作を多く残したという共通点のあるモーツァルトとR.シュトラウスの、序曲や交響曲、交響詩という興味深いプログラムで、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲の後に、R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」。ドン・ジョバンニはイタリア語、ドン・ファンはスペイン語で同一の人物名です。同じ題材をもとに作られた曲、というか「ドン・ジョバンニ」を下敷きに、100年の時を経て作られた「ドン・ファン」。しかもR.シュトラウスが最も敬愛した作曲家はモーツァルトだったそうです。こんな実験的でアカデミックなプログラムを組めるのは音楽大学オーケストラならでは。

「ドン・ファン」はそんじょそこらの難しさではないくらいに難しい曲です。流石の藝大生も一筋縄にはいかない曲ではないでしょうか。皆さん凄く練習したと思います。曲の冒頭、有名な「悦楽の嵐」が始まった時、Rさんだけでなく何人かの表情が、それまでより口角が上がり嬉しそうになりました。曲想に依るものとも思いますが、大変な練習を重ねて完成させた曲を演奏する喜びだと、勝手に解釈しました😅。

バイオリンパートの難しさを知っているので、目も耳もバイオリンパートに行きがちで感心しきりでしたがそんな中、曲の後半、ホルン重奏に惹きつけられました。音を言葉で表すのは難しいですが、美しい地鳴り…と言ったらいいか、自由自在な美しさと力強さ✨。帰宅後、あの感動をもう一度と、ネットでいくつかの名門オーケストラのドン・ファンを聴いたのですが、小さなスピーカーのせいか演奏のせいか…普通に聴き流れて曲はフィニッシュ💦。

演奏も一期一会ですね。